実家の空き家対策に活用できる!ケースで学ぶ家族信託

少子高齢化に伴い、実家が空き家になってしまう問題が生じています。

空き家になる原因はさまざまですが、今回は、高齢者施設への入所を機に実家が空き家となったケースで、家族信託の活用を検討してみたいと思います。

空き家となった実家を残しつつ、将来の売却に備えたい

高齢者施設への入所を検討している母親がいる相談者がやって来ました。

相談者
現在、実家にひとり暮らしをしている母親がいます。
最近、足腰が悪くなってきているため、そろそろ高齢者施設への入所を考えています。
司法書士飯島
お母さんが施設に入所すると、実家が空き家になってしまいますね。
相談者
そうなんです。
母親は、施設への入所後も、ひとまず実家はそのままにしておき、将来的に必要があれば、売却してもいいと言っています。
司法書士飯島
もし、お母さんが認知症になってしまったら、売却するには成年後見制度を利用するしかありませんが、いろいろと大変ですよ。
相談者
私も成年後見は大変だと聞いたことがあります。
他に何かいい方法はないでしょうか。

このようなケースで、家族信託を利用しなかった場合と、利用した場合を検討していきます。

もし、家族信託を利用しないと…

iqh1nyyogkinqml1479994776_1479994802

相談者のケースで、母親が施設に入所後、認知症などによって判断能力が失われた場合、実家を売却することはできなくなってしまいます。

母親の生活費や施設利用料の捻出など、売却事由によっては、成年後見制度を利用することで売却が可能となることもあります。

ただし、実家の売却ができたとしても、成年後見制度は継続するので、引き続き、成年後見人の管理下に置かれることになります。

弁護士や司法書士などの専門職が成年後見人に選ばれていた場合、成年後見が終了するまで専門職への報酬が発生することになります。

一方、親族が成年後見人になっていたとしても、弁護士や司法書士を後見監督人に選ぶ可能性が高いため、やはり専門職への報酬が発生することになります。

さらに、成年後見人は、年に1回は財産目録を作って、家庭裁判所に報告書を提出しなければなりません。

このように、実家が売却できたとしても、成年後見制度を使うことによって、さまざまなデメリットも出てきてしまいます。

実家の空き家対策に家族信託は有効!

xzzqckvp3curnjb1479989332_1479989341

このような場合、母親が元気なうちに、母親を委託者兼受益者、息子を受託者とする家族信託を設定しておきます。

母親を委託者兼受益者とすることにより、信託しても贈与税の問題は生じません。

受託者である息子は、受益者である母親のために実家を管理していきます。

そして、実家の売却が必要になった際、もし母親が認知症になっていたとしても、受託者である息子の判断で売却することができます。

信託契約の中で、受託者である息子に不動産の売却の権限を与えておくことにより、成年後見制度を利用しなくても、息子が不動産の売却をすることができるようになります。

不動産の売却代金は信託財産となるので、受託者である息子は、そのお金を受益者である母親の生活費や施設利用料などに使っていくことになります。

このように、家族信託を利用することで、成年後見制度よりも柔軟かつスムーズな財産管理を行うことができます。

さらに、信託契約の中で、最終的に母親が亡くなった場合、残った信託財産を息子が取得すると指定しておけば、母親が遺言書を書いたのと同じ効果を得ることができます。

まとめ

今回は、実家が空き家となったケースでの家族信託の活用をご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。

いいじま司法書士事務所では、家族信託・民事信託に関する特設サイトをご用意しております。
家族信託・民事信託についてさらに詳しく知りたい方は、どうぞご覧ください。

sgztzygzh1fzws01479041547_1479041557

無料相談のご案内

いいじま司法書士事務所では、ふじみ野市、富士見市、川越市、三芳町など埼玉県全域で、無料法律相談を行っております。

以下のようなことでお困りのことがあれば、まずはお電話またはお問い合せフォームからお気軽にお問い合わせください。

  • 相続があったので、不動産の名義を変更したい
  • 銀行預金の相続手続きをしたいが、大変そうで困っている
  • 遺言書の作成を考えているので、一度相談してみたい
  • 家族信託について、話を聞いてみたい

手続きのこと、費用のこと、必要書類のこと、その他どんな些細なことでもかまいません。
すべてのお問い合わせに対し、わかりやすい言葉で、丁寧にご説明いたします。

皆さまからのご連絡を心よりお待ちしております。

9rw4w_0cwgtvemy1479041570_1479041577


家族信託を解説した冊子を無料で配布しています!


・親が認知症になったときに、資産を凍結されるのを防ぎたい
・親が認知症になっても、成年後見を使わずに財産を管理したい
・認知症に備えて、今のうちから財産管理を子どもに任せたい

など、財産管理に不安を持つ高齢者やそのご家族に向けた内容となっております。

家族信託とはどのようなものかという説明とあわせて、活用事例もご紹介していますので、ぜひダウンロードしてお読みください!