家族信託はいつ頃から始めればよいのですか?
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家族信託を始めるなら、できるだけ早いタイミングで
健康状態が元気であれば、何も問題を感じないのが普通のことかと思いますが、認知症対策においては、ここが理想のタイミングといえます。
そうはいっても、家族の中で認知症になったときの話や相続が起こったときの話はなかなかしにくいものと思います。
しかしながら、今は元気であったとしても、もの忘れや体調の異変など、何らかの不安を感じるときがやってくるはずです。この時が、家族信託を始める最後のタイミングです。
このタイミングを逃して、そのままズルズルと何もせずにいた場合、いざ認知症を発症してしまうと、問題が表面化しますが、もはや対策をする手立ては何もなくなってしまいます。
できることといえば、成年後見制度を利用するか、家族が入院費用や介護費用の負担をする以外に何もありません。
残念ながら、認知症の症状が進行してしまった状態で「まだ家族信託はできますか?」というお問い合わせをいただくことも少なくありません。
したがって、少しでも不安を感じるようなことがあれば、1日でも早く何らかの対策を検討し始めるべきといえます。